JORA虎の穴レポート(mini6.5編)【伊藤望】
6月某日
新型コロナウィルスによる緊急事態宣言解除後、貴帆miniでのセイリングを行なった。
自艇(Thetis-4)で年末年始に横浜-パラオに参戦したこともあり、半年ぶりの練習となった。メンバーは北田氏とmini6.5の練習生である高頭氏と私(伊藤)の3人。艤装を始める前まで雨が降っていたが出港するまでには雨も止み薄日が差して暖かくなってきた。北田氏からは「mini6.5のフリーでの爆走を経験させたい」との話が在ったが生憎の軽風。出港時から高頭氏の申し出によりシングルハンドを想定して下架後乗船してから船外機始動、港外でのメインセイルとソレントをホイストしトリムまでをソロでやってもらった。練習コースは弱い南風が入っていたのでタッキングを繰り返し上って行き、ジェネカーでジャイビングをしながら帰港するというプランを立てた。
mini6.5はミニトランサット用の小型ヨットで、オートパイロットを使用してシングルハンドでレースを行なうヨットだが、貴帆miniは現在航海計器とオートパイロットを修理中なので、今日の練習はタッキングはソロで行い、ジェネカージャイブは2人で行なう事とした。
昨年から高頭・伊藤で練習を重ねてきた事を北田氏にチェックをして貰った。
タッキングの注意点は、ランニングバックステイの張替のタイミングと、そのダイレクトとファインのシートの扱い方。ファインシートばかりを引いていると引きしろが無くなってしまうのでバランスを取りながらタッキングを行うこと。
ジャイビングはその動作を始める時のウインドアングル。ソロの時はオートパイロットをウインドアングルモードにして最適のコースの状態で動作に入るが、今回は全て手動で行なったので船が止まらないようデッドランの状態にとどまらないようにすることと、バウポールの扱い方等を確認した。
どちらの動作もヨットの基本的な動作であるがショートハンドの場合、順序やタイミングを理解し適切に行なう必要がある。
ほぼ一年ぶりに北田氏と乗り、コーチングを受けて練習の成果と課題の確認ができた。
今年は新型コロナウィルスの影響で軒並みヨットレースが中止となっているが、貴帆miniの活動を練習だけで無くレース参戦に進めていきたいと思う。
伊藤望:東京都出身。JORA国内活動セーラーとして現在貴帆mini(Pogo2/Mini6.5)でトレーニング中
JORAの国内会員として貴帆miniでのトレーニングを「JORA虎の穴」としてシリーズでお届けしていきます。
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